先のブログ(2022年8月8日付当ブログ【控訴審判決、元学生の裁判】)でもお伝えしたとおり、2022年7月27日、元学生が東京神学大学芳賀力学長を相手取って起こしていた裁判の控訴審判決が言い渡され、東京高裁は芳賀学長の控訴を棄却し、一審判決を支持しました。この判決により、一審、二審とも芳賀学長は敗訴し、元東神大学生に対する損害賠償の支払いが命じられました。
しかし、その後芳賀学長は8月8日付で最高裁に上告しました。司法による極めて客観的な裁定が二度にわたって下されたにもかかわらず、このことに対する元学生への謝罪や反省の姿勢は一切見られず、民事訴訟としては異例とも言える最高裁への上告がなされました。
東京神学大学の理事者の一人である芳賀力学長はもとより、東京神学大学理事会はこの事態をどのように捉えているのでしょうか。この期に及んでもなお、訴えを起した元学生に非があると言い張るのでしょうか。不法行為を行った当事者が地位的にも経済的にもそれまでと変わらない生活を送り続けている一方で、不法行為を受けた者が経済的にも精神的にも大きな打撃を受けている、この現実を東京神学大学理事会はどのように捉えているのか、是非この点についての見解を示していただきたいと思います。そして、このような姿勢がキリストと教会に仕える神学校の本来のあるべき姿であるのか、今一度私たちは吟味する必要があるのではないでしょうか。
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