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【公開質問状】第10回目

  • toshindaimondai
  • 7月15日
  • 読了時間: 4分

◆ご報告


 東京神学大学の問題を考える会では、松原和仁代表が去る7月8日に三鷹の東京神学大学に出向き、第10回目の公開質問状を学長と神代真砂実氏と理事会、評議員会宛てに提出しました。

 

 神代学長との面談をお願いしましたが、多忙を理由に学長は姿を現さず、代わって土橋事務長が応接室で、公開質問状を受け取りました。その席で、松原代表は、8月15日までの回答期限に文書で回答するようにお願いするとともに、質問状の内容と趣旨を土橋事務長に丁寧に説明しました。


 加えて、東京神学大学の改革と刷新のために、東京神学大学を考える会のメンバー、40名の牧師、50名の信徒に対して、対話の窓口を設けていただけるように要望しました。以下は、第10回公開質問状です。


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東京神学大学教授会御中

東京神学大学理事会・評議員会御中    

東京神学大学の問題を考える会

  共同代表 松原和仁

      梶原友広  

 

公開質問状(第10回)


主の御名を讃美いたします。

 2020年から2025年6月までの5年間に、東京神学大学は訴訟案件を8件抱え、そのうち4件は今も継続して訴訟が行われていると聞いています。

 特に重要なのは、現職の学長であった芳賀力氏の裁判では、元学生と元教師に対するプライバシー侵害と名誉棄損の不法行為の判決が、それぞれ最高裁と東京高裁で確定し、被告芳賀力氏の不法行為による損害賠償請求が認められたことです。

 しかしながら、東京神学大学は、現職の学長の不法行為に対して、原告の元学生や元教師に対して真摯な反省や謝罪を行わず、放置してきたに等しい態度をとってきました

 いったい世間一般の大学においてこのような例はあったでしょうか。一般大学では、民事訴訟であっても判決が確定した事例では、当事者である学長や教師が辞任し、損害を被った教師や学生に対して、真摯な謝罪がなされるのが常であります。

 東京神学大学では、ハラスメント問題と8つの訴訟については、謝罪もなさず、固く沈黙を守り続け、理事会や教授会で解決の話し合いがもたれたということもありません。

 その結果、東京神学大学の信用は失墜し、東京神学大学の隠蔽体質と不誠実な姿勢は、日本基督教団のみならず日本のキリスト教界に広く知れ渡ることになりました。入学志願者は激減し、過半数割れも目前になっています。

 また学長による人事の失敗が至る所で起こり、大学が責任をもって対処することも行われていません。

 東京神学大学は、これら一連の不祥事に対して、自己改革や自己反省することなく、社会から言わば隔絶した「象牙の塔」に隠れ、神のみ心を尋ね求めて、神学校を改革する意欲を失っているように見受けられます。

 そこで、私たち「東京神学大学の問題を考える会」は、下記の質問にお答えいただきたく、牧師40名、信徒50名の祈りとともに、書面にて公開質問状を提出する次第です。


1. 元学生3名、元教授1名が元学長、現役教授および現学長、学校法人東京神学大学に対して起こした訴訟事案全体を省み、神学校として検証し、報告書を作成する考えはありますか。


2. キリスト教信仰に基づくキリスト教倫理が神学大学教育の基軸となると思いますが、今までの5年間を通して、東京神学大学の倫理意識及び規範の理解と徹底度について、どのようにお考えですか。


3. 東京神学大学は、これまで出された文書の中で「設立使命は言うまでもなく、諸教会、その牧師、信徒方の理解と信頼による支援があってこそ遂行されるものです」と語っています。ここで語られている諸教会や牧師、信徒の理解と信頼について、現状ではどのようにお考えですか。


4. 理解と信頼を得るため、さらに東京神学大学の刷新、再生のために、大学外からの意見を聴き、誠実に対話し、議論を深めるお考えはありませんか。


5. 東京神学大学の財政収入の大部分は、信徒および他の法人からの献金で支えられています。その献金の意味をどのようにお考えですか。それらの献金を投機性の高い仕組債で運用することの是非をどのようにお考えですか。またキャンパス整備による多大な支出が貴大学の財政を圧迫していると思われます。定員の半分程度しか学生が埋まらない学生寮建設などは、過剰投資とも考えられます。このような事業の責任をだれがとるのでしょうか。


6. 東京神学大学の教育と運営の理念をさらに明確に定めるつもりはありませんか。寄付行為の第二条は、教職養成をうたっていますが、現在は研修過程の設置によって有名無実になっています。寄付行為の理念に戻って、キリスト教信仰と倫理に基づいた伝道者養成の本来の理念の回復が必要であるとお考えにはなりませんか。


末尾ながら、東京神学大学が主のご委託に十分こたえられますように、お祈りいたします。


なおこの公開質問状への返答は、8月15日までに下記の住所まで送ってください。


   連絡先・送付先:松原和仁 住所・℡など

 
 
 

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